独裁者
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ユダヤ人の床屋(チャップリン)は従軍中に負傷し記憶をなくして、野戦病院に収容された。病院を抜け出した床屋がユダヤ人街へ戻ると、隣人や洗濯屋の美しい娘ハンナ(ポーレット・ゴダード)らが温かく迎えてくれた。そのころ、トメニア国はヒンケル(チャップリンの二役)による独裁政権となっていた。ヒンケルはユダヤ人迫害を行い、床屋やハンナらは独裁政権の嵐に巻き込まれていく。やがて、ひょんなことからヒンケルに間違われた床屋は、軍隊や群衆を前に演説をすることになった…。 当時まだ中立国だったアメリカでは、この作品に対し多方面からさまざまな圧力がかかり「独裁者」製作は大きな波紋を広げていったが、本作は1940年度アカデミー賞で4部門にノミネートされる。アメリカ映画人はチャップリンの<勇気>を評価したのだ。 劇中で、ヒンケルに間違われた床屋のチャーリーが独裁者の格好をして壇上にあがりマイクに向かい6分間におよぶ大演説をするシーンは、チャップリンのファシズムへの抗議、そしてチャップリンが生涯を通じて訴えた平和と愛の尊さが込められた名場面である。
出演 ポーレット・ゴダード、ジャック・オーキー、ヘンリー・ダニエル
監督 チャールズ・チャップリン