AI vs. 教科書が読めない子どもたち
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- ¥1,600
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発行者による作品情報
東ロボくんは東大には入れなかった。AIの限界――。しかし、“彼”はMARCHクラスには楽勝で合格していた! これが意味することとはなにか? AIは何を得意とし、何を苦手とするのか? AI楽観論者は、人間とAIが補完し合い共存するシナリオを描く。しかし、東ロボくんの実験と同時に行なわれた全国2万5000人を対象にした読解力調査では恐るべき実態が判明する。AIの限界が示される一方で、これからの危機はむしろ人間側の教育にあることが示され、その行く着く先は最悪の恐慌だという。では、最悪のシナリオを避けるのはどうしたらいいのか? 最終章では教育に関する専門家でもある新井先生の提言が語られる。
APPLE BOOKSのレビュー
数十年以内にAIが人間を超える"シンギュラリティ"(技術的特異点)に到達し、すべての仕事が奪われる――。近年人々の関心を集めているAI技術の現状や可能性について、情報通信技術の研究者・新井紀子が、"教育"をテーマに解説する「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」。著者は、人工知能で東大合格を目指すプロジェクトでの知見と経験を生かし、"シンギュラリティ"、"AI"、"AI技術"など、イメージが先行しがちな各専門用語の本来的な意味を丁寧に説明。その上で、日本の教育、特に中高生世代で進行しつつある日本人の読解力の低下がもたらすリスクに警鐘を鳴らす。彼女が予見するのは、コミュニケーション能力や理解力の低下により、人間の仕事の多くがAIに代替される未来。教育制度やフレーム化された試験方法、さらには日本の企業文化にも言及しながら、来るべき時代への対策を提示する。日本のみならず、世界中で同時に起きる"AI世界恐慌"という驚愕の未来予想図と同時に、人工知能と共存できるもう一つの人類が進むべき未来が示された指南書。
カスタマーレビュー
落丁あり
章のまとめにあたる部分が抜けている。本の内容が良いだけにもったいない。
まさしく切実な問題です。
教科書が読めない大人にタイトルを変えても差し支えないと感じました。
このままでは、半数以上の労働人口がAIに職を代替えされ2030年代には失業者で溢れる結果を招くぞと危機意識を持ちました。
子供の学力低下、規範意識の低下、モンスターペアレントモンスターチルドレン、指導力が低い教師など問題は山積みです。
教育現場により一層の危機意識と緊張感を持つ必要があるのだと痛感しました。
AI技術と教育問題に対する理解が深まる
AI技術の特性の理解が深まり、且つ、今あるべき教育のあり方についても考えさせてくれる、一石二鳥な本。