メイドインアビス(1)
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- ¥950
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発行者による作品情報
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っていた。アビスの不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていく。アビスの緑に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。そんなある日、リコはアビスを探窟中に、少年の姿をしたロボットを拾い…?幻想と機械が入り混じる大冒険活劇、第一巻!★単行本カバー下イラスト収録★
APPLE BOOKSのレビュー
神秘とロマンを求め、少女は深淵へと潜る。探窟家見習いのリコは、過去の遺物や見たこともない生き物が潜む大穴「アビス」の探索を夢見ていたが、そこから帰ってくるのは容易ではなかった。だが記憶を失ったロボットの少年レグと出会いをきっかけに、リコはアビス探索を決意。伝説的な探窟家であるリコの母親から届いた「奈落の底で待つ」という手紙の真意を確かめるため、二人は危険な片道旅行へと旅立つ。彼女たちを待ち受けていたのは、逆さ森、空飛ぶ猛獣、酸で育つ植物など、人の想像を軽々と超える狂気の存在だった…。可愛らしいタッチの作画ながら、二人の探検は過酷そのもの。ハードな物語展開とのギャップに惹きつけられる。
カスタマーレビュー
すごく面白い
独特な世界観にノックアウトされました!
まだまだこれからですが、次巻が楽しみです!
近年稀に見る独創性
『メイドインアビスは恐るべき作品である』
ということはこの作品を読めばよくわかるので、この無粋なレビューを書こうか悩んだが、まだ見ぬ探掘家達をアビスに引きずり込みたいので書くことにする。
細かいことは読んで楽しんでいただきたいので、具体的な内容には触れないようにしたいと思う。
まず圧倒されるのはその世界観だ。
その広さ、細かさ、そして奥深さはとどまるところを知らない。
近年やたら設定だけ凝って、バランスが取れていなかったり、細かいというだけで魅力に乏しく内容にも活かせていない作品のいかに多いことか。
しかし本作は違う、アビスという大穴そのものの概念、そこに生きる人々、摩訶不思議な生物たち、そして主人公らの抱える謎や旅の目的。
どれを取っても奥深く、かつ作品の構成において何一つ無駄なものなどない。
この世界について想いを馳せるだけで十分楽しいのだ。
そしてストーリー。一応ファンタジーという部類なのだろうが、本作はただの冒険モノでも、主人公らの成長物語ではない。
もちろんその側面もあるが、大きな謎への挑戦、人によっては恐怖をも感じる展開、あこがれとは何か、ありとあらゆる要素を内包しながらもまとまっている。
年端もいかない主人公がアビスという大穴に挑む、というざっくりした内容説明では到底伝わりきらない。
それを成り立たせるのは世界観からくる引き出しの多さと、作者の驚異的な構成力に他ならない。
キャラクター1人とってもなんと個性的で魅力的なことか。
それぞれが様々な要素を内包した、個性と魅力と作者の性癖の複合爆弾みたいなキャラばかりだが、しかし自分のキャラに埋もれることなく全員が作品の中で躍動している。
総括すると、作品を構成する要素が途方もなく膨大で、それなのに自重で崩壊することなく見事に成立している大変稀有な作品であると言える。
その独創的な世界観には、作者の柔らかさとどこか生々しいものを混合したような不思議な画風が大きく貢献していることも特筆すべきだ。
しかし、あまりにも個性的すぎて人によっては受け付けないかもしれない。
特に、少々ショッキングな描写も含まれるので、そこは少し気をつけていただきたい。
その個性ゆえ万人にうけるとは言いづらいが、一読の価値は大いにあり。
アビスはその大口を開け、いつでも貴方を待っている。
ちなみにアニメ版は作者が原作超えと認める完成度。
私も泣きました。
ぜひこちらもどうぞ。
やばい。
世界観すごい好きです!!
話も絵も最高です!!