細野晴臣

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細野晴臣について

日本のポップミュージックの開拓者であり、巨人と呼べる存在。細野晴臣ほど、ジャンルを自由に飛び越え、それぞれの分野で優れた作品と挑戦的な試みを残した才能は他にいないだろう。それでいて彼はポップアーティストとしての華も併せ持っており、しかもそのたたずまいは常にひょうひょうとしている。まさに空前絶後の才人だ。細野を語る上で、一つの側面だけに着目することには意味がない。例えば、一般的にはYELLOW MAGIC ORCHESTRAの一員として有名で、その事実だけでも世界水準のミュージシャンということになるものの、このバンドですら彼の膨大なキャリアにおいては一部分でしかない。翻って日本語ロックの祖、はっぴいえんどのメンバーだったことも知られているが、これも長い旅のほんの最初の数年間の話である。これ以外に認知されているのは、まずはソロアーティストとしての細野だろう。『HOSONO HOUSE』(1973年)、それに『トロピカル・ダンディー』(1975年)に始まるトロピカル3部作は時代を超えた秀作であり、『フィルハーモニー』(1982年)、『omni Sight Seeing』(1989年)といった重要作では世界中の民俗音楽の要素を取り入れている。2000年代に入ると『HoSoNoVa』(2011年)などルーツであるカントリー&ウェスタンに接近し、自らのボーカルを積極的に聴かせるようになる。このころには細野をリスペクトするSAKEROCKのメンバー、星野源との幸福な出会いもあった(細野が歌うように勧めたことがシンガー星野源の誕生につながっている)。同時期の細野はライブにも意欲的になり、国内はもちろん、ソロで初のアメリカ公演も成功させている。そして彼の音楽的な側面として他に挙げられるのは、一つは映画音楽家としての横顔だ。『銀河鉄道の夜』(1985年)、『万引き家族』(2018年)などの諸作では物語性を膨らませる楽曲を作り出しており、その手腕は高く評価されている。他にゲーム『ゼビウス』の音源を使用したアルバム制作や、観光音楽と銘打ってのシリーズ、また一時期はアンビエントに傾倒するなど、音楽に対する貪欲さは目を見張るほど。ソングライターとしては松田 聖子の「天国のキッス」(1983年)、安田成美の「風の谷のナウシカ」(1984年)など相当数の楽曲を書き、サウンド面のプロデュースワークも含め、その仕事はすさまじい量に及ぶ。加えて、忌野清志郎、坂本冬美とのHISや、コシミハルとのswing slowなど関わったバンドやユニットも多い。もし細野という存在がなかったら、日本の音楽界のあらゆる部分が開かれないままであっただろう。そんな細野は、気がつくとまた別の場所で、また違う方向を見ながら音楽に向かっているに違いない。そこではやはり、ひょうひょうとした顔をして、他の誰も思いつかないような音楽を奏でていることだろう。

出身地
Tokyo, Japan
生年月日
1947年7月9日
ジャンル
J-Pop

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米国およびカナダ