プリンス

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必聴アルバム

  • Sign O' The Times (Super Deluxe Edition) [2020 Remaster]
  • 1999
  • Controversy
  • Dirty Mind

ベストアルバム、その他

プリンスについて

2000年代初頭、映画監督のケヴィン・スミスは、プリンスの曲を自分の映画に使えないかとプリンス本人にコンタクトを取った。プリンスはこれに対して、自分についてのドキュメンタリーを製作してほしいとスミスに頼んだ。スミスは「もちろん」と答えたが、このプロジェクトが軌道に乗ることはなかった。そもそも彼はドキュメンタリー作家ではなく、長編映画を作っていたのだ。スミスが引き揚げようとしたとき、プリンスのアシスタントの一人が、そんな簡単な話ではないと説明した。「どうしてだめなんだ?」とスミスは尋ねた。「自分には分かります。でも、プリンスは他の人たちのように現実を理解しないんです」またプリンスには、夜中の3時に電話をかけてきて、ラクダを飼えないかと尋ねたというエピソードもある。誰かをからかうためにやっているのではない。ただ、彼はラクダを欲しがっていたのだ。もちろんこれは面白い話なのだが、同時に、プリンスのビジョンの強さとそのこだわりを物語っている。ラクダは極端な例だ。しかし、想像してみよう。ニューウェーブやサイケデリアをファンクやR&Bとミックスする方法はない、と彼に言ったとしたらどうなっていただろう。あるいは、男がアンドロジニーを探求することは、そのセックスアピールを危険にさらすことになる、と。もしプリンスに、慣習的な境界線を尊重しなければならないと言ったとして、もし彼がそれを聞き入れていたとしたら、どれだけ画期的な芸術が失われていただろうか。1958年にプリンス・ロジャー・ネルソンとして生まれた彼は、10代でバレエのトレーニングを受け、高校卒業と同時に音楽活動を開始した。24歳までに『Dirty Mind』『Controversy』『1999』などの作品を発表し、80年代ポップミュージックのほぼすべてのスタイルを形成することに貢献した。30歳までに、彼は自身の自伝的映画のサウンドトラック『Purple Rain』でカルトヒーローとして、『Sign O’ The Times』ではビートルズ級のビジョナリーとして人々を魅了した。1978年のデビューから2016年に他界するまで、彼がアルバムを出さなかった年はほとんどなく、2作出した年もいくつかあった。彼はポップミュージックの真の普遍的な存在でありながら、常にはっきりとしたブラックミュージックの担い手であった。そして「When Doves Cry」や「If I Was Your Girlfriend」など、その性的エクスタシーと精神的超越を混ぜ合わせたサウンドの試みは、リトル・リチャードが始めた使命を終えただけでなく、それに身を任せればこの地球上で天国を見つけることができるというロックンロールの約束も実現させたのである。

出身地
Minneapolis, MN, United States
生年月日
1958年6月7日
ジャンル
R&B/ソウル

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