ノトーリアス・B.I.G.

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必聴アルバム

  • Life After Death (2014 Remaster)
  • Ready to Die (The Remaster)

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ノトーリアス・B.I.G.について

ノトーリアス・B.I.G.は、成功の絶頂期に、俳優クリストファー・ウォーケンが映画で演じたマフィアのボスにちなみ、自らを“キング・オブ・ニューヨーク”と呼んでいた。その肩書は彼にふさわしいものであると同時に、彼を限定するものでもあった。というのも彼のスタイルは疑いの余地なくブルックリンなのだが、その才能とカリスマ性によって、彼はニューヨークを越え世界的に有名なスーパースターになったのだから。1972年に生まれたB.I.G.(本名Christopher Wallace)は、ジャマイカ人の移民の母に育てられ、10代の初頭にはラップを書いたり、街角でフリースタイルを披露したりしていた。高校を中退し、薬物所持罪で服役した後、彼はデモテープをレコーディングし、その結果、Sean "Diddy" Combs(パフ・ダディ)によるBad Boy Recordsとの契約を獲得した。B.I.G.の衝撃的なデビューアルバム『Ready to Die』は、彼の生存主義とセックスの産業化を、魅力と脅威と切迫感を伴って記録していた。“おまえが妊娠していようが構わない/ベイビーリングと世界一のママっていうペンダントをくれよ”という「Gimme the Loot」のリリックにも見られるように、彼が描く生々しい物語は細部にわたる冷徹な表現が特徴的だが、彼の独特のフロウと、聴き覚えのある1980年代のR&Bのサンプリングセンスを軸とした、Bad Boy Recordsのプロデューサー集団The Hitmenによるサウンドがそれを聴きやすくしている。ビギーことノトーリアス・B.I.G.は、自身のヒット曲「Juicy」にある成り上がり願望を、現実のものにしていった。彼はジュニア・マフィアを結成し、ヒットメイカー帝国のゴッドファーザーとなり、世界最大のラップスターの一人になった。しかし残念ながら、その華々しい出世は、ロサンゼルスのラッパー、2Pacとの抗争とともにもたらされたものでもあった。彼らの争いはメディアによって悪化し、両者が半年の間を置いて連続で殺されたことで終焉(しゅうえん)を迎えた。2人のリーダーを失ったヒップホップ界はぐらつき、大打撃を受けたのだった。ビギーの死去から数週間後の1997年3月、不吉なタイトルの『Life After Death』が発売された。このアルバムでは、他の地域に対するマフィア風のラップと嘲(あざけ)りが盛り込まれ、既に卓越していた彼のスキルはさらに洗練されていた。それ以来、Bad Boy Recordsは彼の死後の作品を幾つも発表し、新世代の東海岸のラッパーたちはビギーの遺産に近づこうと努力をしてきた。だが、彼らがどれだけ頑張っても、このキングを王座から降ろせる者はいないのである。

出身地
Brooklyn, NY, United States of America
生年月日
1972年5月21日
ジャンル
ヒップホップ/ラップ

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