ナイル・ホーラン

ナイル・ホーラン

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ナイル・ホーランについて

何か心が和むものを見たいなら、ナイル・ホーランが2010年に出演した『The X Factor』のオーディション映像を見返すといい。顔にかかるブリーチした髪、少年らしい落ち着きのなさ、彼がアイルランド版ジャスティン・ビーバーになっていく予感、そしてすべてがまさに、今日ここから始まるのだという興奮がそこにある。オーディションはソロ部門では残念だったものの、他の候補者と組んでグループを結成し、それがワン・ダイレクションとなり、ビートルズ並みに次々と記録を塗り替えていくことになるのだから、結果的にそれでよかったといえるだろう。しかしホーランにじっくり考える時間はなかった。「当時の僕たちは小さな泡に閉じ込められていて、他のみんなが外にいるみたいな感じだった」と、ホーランは2020年に2作目のソロアルバム『Heartbreak Weather』をリリースした際にApple Musicに語っている。「ものすごい状況になっているなんて気付かなかった。毎晩6万人を集めてライブをやってるってこと以外はね」1993年にアイルランドのウエストミーズで生まれたホーランは、フリートウッド・マック、イーグルス、クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングなどの音楽を聴いて育った。その影響がワン・ダイレクションに直接表れることはなかったが、ソロとして活動を始めてからは表に出るようになった。2017年の1作目『Flicker』は、若さにしがみついたアルバムではなかった。それどころかホーランは、エド・シーランのように、ほんの少しモダンな輝きを加えた真摯で高揚感のあるフォークポップソングを作ることで、10代のオーディエンスと明らかに大人の世代であるオーディエンスとの間を行き来できるアーティストとなった。そのサウンドは2作目の『Heartbreak Weather』でさらに一歩先へ進み、ソウル、ダンス、クラシックなポップロックも取り入れられた。とはいえ、彼はクールになりたがっているわけではない。それどころか、ロックスターというよりも普通の人の雰囲気があり、近所の男の子が立派になったように感じさせるところがホーランの魅力といえる。結局のところ、彼はオーディションで優勝しなくてよかったのかもしれない。

出身地
Mullingar, Co. Westmeath, Ireland
生年月日
1993年9月13日
ジャンル
ポップ

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