パンクだけでは括れない多様な音楽性を内包していたポール・ウェラーの特に黒人音楽への傾倒が如実に現れた作品。ラストアルバムだが解散の悲愴感などみじんも感じられず、創造性あふれるポジティブなエネルギーに満ちている。ポストパンク~ニューウェーブ期の多くのアーティスト同様に、本作でもソウル/ファンクの要素を取り入れ、ホーンセクションも導入。ザ・ジャム解散後に結成するザ・スタイル・カウンシルで試みる音楽性の発露がすでに見て取れる。反骨精神あふれる歌詞と共にワーキングクラスのヒーローであり続けたウェラーのアティテュードは、音楽性が異なってもパンクそのものだ。本アルバムは初となる全英アルバムチャート1位に輝く。
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