1990年代初頭からNYCのハウス・ミュージック・シーンで活躍していたDJ / プロデューサー / リミキサーの “Little” Louie Vega と Kenny“ Dope” Gonzales のデュオ、Masters At Work が1997年にリリースしたアルバム。ハウス・ミュージックをベースにしつつも、自分たちのルーツであるジャズやソウル・ミュージック、ファンク、ディスコ、ラテン等、さまざまな音楽的な要素を積極的に採り入れ、ミュージシャンを全面にフィーチャーしてレコーディングされた壮大なコンセプト・アルバムに仕上げられている。ゲストには Roy Ayers や George Benson といったジャズ・レジェンドやボーカリストの Jocelyn Brown、さらに1970年代に活躍した Salsoul Orchestra などの豪華なゲストを迎え、"Runaway" や "I am the Black Gold of the Sun"、"It's Alright, I Feel It!" 等のシングルをヒットさせた。過去の偉人にリスペクトを抱き、ニューヨークのプエルトリカン=ニューヨリカンという自分たちのルーツを自覚し、自分たちの時代ならではのアイディアやリアリティと融合させる。そんなコンセプトがサウンドとして結実した、まさにタイトル通りのソウル・ミュージック・アルバムだ。