New York Dolls


ニューヨーク・ドールズのデビューアルバムである本作は、パンク前夜の1973年にリリースされた作品だが、クラシックパンクとしての名声も獲得した稀有な作品である。プロデュースを手掛けたのはトッド・ラングレン。初期のザ・ローリング・ストーンズやザ・ストゥージスからの影響を感じさせるガレージロックサウンドを基調としながら、グラムロックとの共振を見せるその音楽性は極めてプリミティブ。ジョニー・サンダースの存在感をはじめ、初期衝動に満ちたロックバンドとしての魅力は、ラモーンズを経由してその後のNYパンクに、セックス・ピストルズを通してロンドンパンクへと色濃い影響を与えた。