Mozart: Die Entführung aus dem Serail (Live)
ヤニック・ネゼ=セガン, ディアナ・ダムラウ, ヨーロッパ室内管弦楽団, アンナ・プロハスカ, フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ, ローランド・ビリャソン, パウル・シュヴァイネスター, トーマス・クヴァストホフ
地中海沿岸のトルコを舞台にしたモーツァルトのドイツ語によるオペラの傑作。軍楽調で華やかなトルコ風の序曲の冒頭から、指揮者ヤニク・ネゼ=セガンは聴き手をこの物語に引き込んでしまうようだ。パシャ・セリムのハレム(後宮)からコンスタンツェを救う旅のために、モーツァルトは数々の印象的な音楽を散りばめた。酒を飲ませるための陽気な二重唱"Vivat Bacchus! Bacchus lebe!"を歌うのは、パウル・シュヴァイネスターとフランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ。テノールのローランド・ヴィラゾンは、モーツァルトの中でもひときわ優しいアリア"Wenn der Freude Tränen fließen"に輝きを与えた。10分に及ぶ声楽とオーケストラの協奏曲ともいうべき、この作品のハイライトである"Martern aller Arten"では、ディアナ・ダムラウの驚異的な歌唱を聴くことができる。