1980年のデビュー以来、日本のロック・シーンを牽引してきた佐野元春は、いち早くラップというボーカル・スタイルに取り組んだり、ポエトリー・リーディング/スポークン・ワーズを作品に取り入れたりしてきたことで知られている。そんな佐野元春が、2003年11月15〜16日に鎌倉芸術館で行ったポエトリー・リーディング/スポークン・ワーズのライブ・パフォーマンスを収めたのがこの「In motion 2003 - 増幅 (Live at Kamakura Performing Arts Center)」だ。ビート文学への造詣が深く、人一倍言葉の持つパワーに自覚的なアーティストである佐野元春が紡ぎ出す、生々しいまでのリアルな言葉は、時にヘビーに、時にユーモラスに、時に温かく聴く者の心を揺さぶる。バックを固めているのは、サウンド・アレンジも手掛けているピアノ/キーボード/ギターの井上鑑を中心に、ドラム/パーカッションの山木秀夫、ベースの美久月千晴、バイオリンの金子飛鳥という実力派ジャズ・ミュージシャンたち。ポップ・ミュージック/ロックという一般的なイメージとは一味違う、しかし、核の部分では全くブレていない佐野元春の魅力が堪能できるライブ・アルバムだ。
その他のバージョン
- 2022年
- 2001年
- 2019年
- 2001年
- 2022年
- 2017年
他のおすすめ
- 佐野元春 MusicUnited.
- ZAZEN BOYS
- 世良公則&ツイスト
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