麗しき硬骨漢、ポール・ウェラーのカリスマ性とモッズサウンドで若者たちを熱狂させたザ・ジャム。荒削りで激しい演奏や青臭さといった点では、レベルミュージックとしてのパンクの特徴を十分に伝えるが、その音楽性はセックス・ピストルズ的なロンドンパンクとは一線を画している。本作は1978年に発表されたサードアルバム。ザ・キンクスのカバーや随所に顔を出すビートルズの影響など、ルーツに敬意を表しつつ、より幅広い音楽性を獲得せんと意気込んだ意欲作だ。メッセージ性あふれる傑作シングル"Down in the Tube Station at Midnight"をはじめ、アコースティックギターによる"English Rose"など多彩な楽曲が生まれている。
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