クールなリー・コニッツのサックスとワイルドなエルヴィン・ジョーンズのドラム。そんな2人の間を取り持つSonny Dallasの堅実なベースワーク。本作は、彼らの繊細にして緊張感あふれる演奏を見事にとらえた傑作アルバム。スタンダードを取り上げているが、原曲の持つメロディは稀薄で、その分インプロヴィゼーションの魅力やジャジーなグルーヴの心地よさをたっぷりと堪能させてくれる。"You'd Be So Nice to Come Home To"も、聴こえてくるはずのあのメロディに替わって創造性あふれるアドリブが縦横無尽に展開。テーマ部分をあえて演奏せず過剰な情緒を排したその姿勢は、時にサンプリングを通して原曲を解体/再構築してしまうヒップホップDJを想起させ、抑制されたクールネスを感じさせる。
その他のバージョン
- 5曲
- 5曲
- 1997年
- 1950年
- 1961年
- 1956年
- 2011年
- 1956年
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