氷の世界 (Remastered 2018)

氷の世界 (Remastered 2018)

日本の音楽史上、最初に100万枚のセールスを突破したモンスターアルバム。シングル"夢の中へ"や先行リリースの"心もよう"の大ヒットで商業路線を歩むと思われた中、一部はロンドンで録音を敢行し、先鋭的なサウンドで勝負に出たのが、結果としてエバーグリーンな傑作に仕上がった。グラムロック風味のゴージャスな"あかずの踏切り"に始まり、インターバル的な"はじまり"を経由して、細野晴臣のグルーヴィーなベースと深町純のシンセトーンが極上の空気感を漂わせる"帰れない二人"へと続くコンセプチュアルな流れには、圧倒的な迫力が宿る。そしてファンキーなコーラスワークとブラスアレンジに導かれるように、緊張感のあるラップ調ヴォーカルで印象的な言葉を重ね合わせる"氷の世界"で、叙情派フォークのイメージを完全に拭い去った。以降は、切ない旋律を丁寧に歌い上げる"心もよう"にもつながる、当時のパブリックイメージをより拡張したサウンドを展開。"帰れない二人"と共に忌野清志郎と膝を突き合わせて作曲した"待ちぼうけ"や、盟友・安田裕美のアコースティックギターが印象的な"桜三月散歩道"など、名曲がずらりと並ぶ。

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