現代音楽の作曲家として1960年代から活躍する高橋悠治は、クラシック音楽界の異端とも評されるフランスの作曲家エリック・サティを、1970年代に自身の弾くピアノによって早くも日本の聴衆に紹介していた。2017年に79歳になる高橋悠治が40年の歳月を経て再びサティの音楽にピアニストとして向き合うとは、なんとエキサイティングなことだろう。「ジムノペディ」や「グノシエンヌ」をはじめ、サティを初めて聴く人にも安心して楽しめる作品が多く収録されており、一音一音に魂の込められた円熟のピアニズムが味わえる新・作品集だ。
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